山の土、 木の灰そして、 人の手が加わり、1つの作品が生まれます。 ですが、作ったものの中にはヒビが入ったり、切れたり、割れたり・・・ すべてが完成するわけではないのが焼き物のむずかしいところです。
こういった失敗の原因には空気がとてもよく関係しています。 万が一、粘土の中に空気が含まれていると、窯で焼いた時に空気が膨張して、爆発してしまいますのでつくる前には まず、 粘土をよく練り馴染ませて空気を抜きます。
そして制作段階では、乾燥によって粘土にヒビが入ったり、空気が入ったりしなよう 作品は集中して一気に作り上げます。
最後の仕上げの窯焚きは慎重に。 窯の中の空気の量で作品の色合いが変わります。そのため窯に火が入っから、火を止めるまでは 窯番が交替で見張っています。
爆発的な大作が生まれるまでには空気との絶妙なバランスも大きな要素です。