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「手びねり」とは やきものの制作法のひとつ。
粘土の玉に穴を開け、
その穴を指で押し広げて
作り上げていきます。
使う道具も シンプルな手回しのロクロ。
グルグル回る電動ロクロとは違い
指でひとひねり、ひとひねり
じっくり 成形します。
そのため思い描いている形をつくれるのも
手びねりの醍醐味。
初めての方でも形にしやすく
慶山焼の陶芸体験では手びねりにより
自らの手で作り上げていただきます。
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鉄釉の抹茶碗
指の跡が うねりの模様となって表面に現れる。
道具にたよらない自然の歪みが
手に納まりよい。
陶工たちが いろいろな制作、技法を重ね
辿りつくのが 手びねりの魅力。
というのも納得できる奥深さがある。
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盃 、酒差し
陶工の企みは自酌の酒宴。
盃は手にしやすく かつグイ呑みしない ほどよい深み
酒盃には持ち手部分を凹ませる加減
作り手の道楽でありながら 手をかけすぎない
誰にも邪魔されない寛ぎのひととき 何を思うのでしょうか・・・。
ちなみに抹茶碗、酒器ともに
陶主の作です。
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