まっさらな気持ちで迎えた新年は 使いはじめの器に似ているようです。 あれこれと使い勝手や器づかいを楽しんだり、 使い込むうちに、器が育ち、独特のいい表情が生まれてきます。 2017年も 素敵な食卓で楽しい時間が流れますよう、おめでたい気持ちを器にこめて・・・ 本年もよろしくお願い申し上げます。
【 起き上がり小法師型 瓦燈 】 笑う門には福来たる。 今年もにっこり笑顔の一年でありますように・・・ 会津の初市十日市で買い求める 「起き上がり小法師 -おきあがりこぼし- 」は、 転んでも起き上がる縁起物。 会津っぽの気質を愛嬌とユーモアで現しているようで 慶山焼ではロウソクを灯す瓦燈(がとう)として制作しております。 2月に開催される「会津絵ろうそくまつり」でも市内各所にたくさんの笑顔がお目見えします。
【 かぶ絵飯碗 】 縁起物の絵柄として用いられる「かぶ絵」の飯碗です。 会津の伝統野菜にも挙げられるくらい、 赤かぶは冬に馴染のお野菜。 粉引の柔らかな風合いで ふっくらした形の飯碗に よく茂った赤かぶを描き、 ほっこり温かな気持ちを込めて・・・
【 線彫り珈琲碗 】 慶山焼で人気の二色を紅白に見立て、 おめでたい気持ちを込めました。 多色の色とりどりに見える釉薬ですが、 灰(木や籾など燃やした天然灰)の 原料はあまり違わず 窯焚きの温度や酸素など 焼成の違いで発色させています。 その為、別々の窯で焼くことになりますので、 色違いの器が一斉に揃わず、 さらに陶工の気まぐれから 形も変わっていたりしますので・・・(笑) 今回ようやくペアでご紹介(めぐり会えました)。