7月に入ると、会津地方は夏の訪れを祝う行事が目白押しです。 日替わりの市が立つ「お日市」、花火大会、夏山開き、湖水浴の浜開き・・・ 夏を楽しむため まずはスタミナが必要のようですよね(笑) そんな夏の食卓に、涼やかな表情の器を活躍させてみてはいかがでしょうか。 さあ梅雨明け間近、そろそろ器も夏支度。
【 変形小鉢 】 ゆるやかなカーブが器の縁を型取り 風車の形をした小鉢。 食卓にも涼風をもたらしてくれそうです。 見込み ( 底の部分 ) がしっかりあるので 夏野菜の煮浸しや 旬のお酢の物など、 汁気のあるお料理の盛り付けが似合うようです。 栄養豊富な旬の食材を ふんだんに摂れたなら 夏負け知らず、なのかもしれませんね。
【 飯 碗 】 「一日一食はお米を食べる」 わが家の昔からの夏バテ防止策。 おかげ様で がっしりと丈夫な身体のようです(笑)。 手前 :口縁が広く、浅めの平茶碗は 見た目に涼しげで、 また 中のものも冷めやす 夏に用いられています。 透明色の釉に にじんだ絵具の濃淡が瑞々しく お茶漬けなども さらさらといただけそうです。 奥 :粉引の飯碗に描いた麦藁手の文様。 鮮やかな呉須( コバルトを含む絵具 )が、 夏色を想像させます。
【 コーヒーカップ 】 最近は夏場でも冷たい飲み物を控える という方も多くいらっしゃるようですね。 香りを愉しむホットコーヒーならばなおさらのことでしょうか・・・ 手前 :勢いよく引いたロクロ目の跡に、 ガラス質の釉薬が溜まり、 溢れそうな水色のグラデーション。 奥 : スッキリ描いた線は夏にひゅんと伸びた草をイメージ。粗土の粘土で、ごつっとした土肌の触感、 手にして軽い、いい意味での違和感。 存在感のあるコーヒーカップが 至福のひとときに寄り添います。