五月の始め、会津の山々は萌木色に 山桜がぽちぽち色づく個性豊かな風景が広がります。 これから田植えが始まり、 さらに緑の色が町を染める穏やかな季節。 天然の釉薬から色付けた 初夏の優しい器のご提案です。
【 急須・桜紋煎茶碗 】 うるう年の今年は5月1日が八十八夜にあたります。 お茶の産地では 心のどかに茶摘みの頃でしょうか・・・。 お茶は熱々渋めも粋ですが、 この時季は ぜひ湯冷ましをかけ、ゆっくり淹れた 新茶のさわやかな風味がよろしいですね。 茶器は 瑞々しい 灰透明の釉薬へ衣更え、 鮮やかな新茶の色をお楽しみいただけますように。
【 ビールカップ 】 鯉のぼりが ぐんぐん泳ぐ 五月晴れの青空みたいな ブルー釉のビールカップ。 ビールも ぐびぐび喉を流れて込んできそうです(笑)。 ビールの美味しい季節がやってきましたね。 こちらの形は花瓶からヒントを得た、転倒しにくく 足元のしっかりしたつくり。 くびれの位置に指の掛かりがよく、泡立ちのよい口元の広がり。 ほろ酔いさんにも優しい形です。
【 かぶ絵 飯碗 ・ 吹墨 飯碗 】 かぶ絵には 「かぶ(株)が上がる」、「家運繁栄」など 縁起物としての云われがあり 古くからやきものに描かれてきました。 慶山焼ではかぶ絵の大皿や大鉢などを制作しておりますが、 葉が青々と繁り、ふっくらした かぶは 絵柄としても かわいらいらしくて 今回、工房に頼んで かぶ絵の飯碗もつくってもらいました。 ご飯を残さずいただくとお茶碗の底に現れる 赤かぶに 心もほっこり。 今日もおいしいご飯をありがとう、 お母さんに感謝。