2016年の幕開け。好天のお正月を迎えられた事もあり 動き出しが早いように感じられます。 そろそろ正月気分から日常に戻りつつある頃ですが、それでも故郷は初市(会津若松は十日市)、 団子差しや歳の神(火祭り)といった小正月行事へと続き、新年の厳かな気持ちで伝統を守り続けています。 代々受け継がれてきた郷土料理で 縁起を担ぎ、無病息災を祈る。 そんな行事食に欠かせない、ハレの日の器に定番の器をちょっとおめかしして 今年一年をお祝いしてはいかがでしょうか。
【 吹墨酒器、粉引割山椒 】 お屠蘇からはじまり 節句に欠かせない 祝いのお酒。今年も美味しいお酒を味わう機会が 増えることでしょう。 一年を酌み交わすのにぴったりの酒器は 赤呉須で 吹き付けた ほんのり桜色の顔つきをした ぐい吞。 酒の肴を盛り付ける中鉢は、桜の花を模った割山椒。 一人前の煮物やお鍋の取り分け、定番のお料理で酒宴のはじまりです。
【 蕎麦盛り皿、蕎麦猪口、薬味入れ 】 そばのように細く、長く、物事が続きますようにと 願いが込められた、こちらも縁起物の定番。 特にそばの郷 会津は元旦そばで新年がはじまり、 祝い事にはつきものとされています。 水切りのための穴を開けた蕎麦皿は、 こだわりのお客様の要望から生まれた器。 やきものの器に箸が触れると、なぜか落ち着くとの お声をいただいで定番になりました。 他にもお鍋の材料の水切りなど 活用法も色々。 今年も瑞々しい一年でありますように。