会津慶山焼・季節の器のご提案
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ここは、2014年02月の記録です。

慶山焼へようこそ
2 月 * 真冬の工房から  * ~傘立をつくる~

会津盆地の冬は雪深く、ちょっと前までは ひと冬家にこもって
のんびり過ごすのが一般的だったように思います。
今では除雪作業がスムーズになり、道路も生活も普段どおり。
冬は遅れて当たり前というルーズな「会津時間」が懐かしく思えます(笑)。

それでも工房のしごとは、粘土の乾燥や窯焚きなど季節や天候に左右されることが多く
会津の長い冬は制作に格好の時季。
閑寂で趣のある雪景色に落ち着いて取り組めるようです。

新春からつくり始めた新作が形になってきた頃
思わず見入ってしまう手仕事をご紹介いたします。
今回は傘立編です。

土台
1.土台は ひたすら叩いて、叩いて粘土を締めます
紐づくり
2.紐づくりは一段一段 歪みなく積み重ねてゆきます
ならす
4.鋸の刃で引っ掻いて・・・
始末
6.ヘラで締めて、角を起こし、細部の始末
完成
8.完成、ヘラで磨かれた表面は艶やかに
黒光りしています
傘立
紐づくり
3.まだまだ高く
装飾
5.いよいよ装飾、頭の中のイメージを指の赴くままに
仕上げ
7.仕上げは指でじっくり

幾何学模様をつけてから、完成させるまで
数多度 ヘラで擦ることで、一体感のある表情が生まれました。
これから自然乾燥させて、素焼き、釉をかけて本焼き、 焼き上がるのは、3月上旬ごろでしょうか。
やはり冬場の仕事は悠長で、会津時間健在かもしれません。