工房・ やきもの制作工程 ① 【 作り 】
作り
【 作り 】 水びき、手びねり、タタラ作り等で形を作ります

ろくろ

◆ 水びき ◆
ロクロを廻しながら、遠心力で粘土を引き上げます。
水をたっぷりつけて、滑らかな形に仕上がります。
手びねり

◆ 手びねり ◆
指で粘土をはさみ、押し上げます。
手廻しロクロで筒形のものができます。
タタラ作り

◆ タタラ作り ◆
板状(タタラ)にした粘土を、型に切り抜き
組み立てたり、変形させて成形します。

工房・ やきもの制作工程 ② 【 削り 】
削り

【 削り 】成形して半乾きになったら、
底の部分の余分な粘土を削って仕上げます

けずり
陶工のつぶやき:「高台の形で器全体の印象が締まって見えたり、
         間延びしてしまったりする。・・・これはセンス!」

工房・ やきもの制作工程 ③ 【 乾燥 】
乾燥
    【 乾燥 】生乾きの作品をゆっくり完全乾燥させる作業です
いきなり太陽にあててはいけません
かんそう

この段階まで進んだところで 素焼き(約600℃)を行います。

工房・ やきもの制作工程 ④ 【 釉かけ 】
釉かけ
【 釉かけ 】素焼きになった作品に、釉薬をかけます
ゆがけ

陶工のつぶやき:
「うわぐすりは一番のヒミツ。灰釉といって、ケヤキの木やモミ殻など天然の
灰を使ってるの。それにこの辺は福島長石が採れるから、それらをうまく
調合して発色している。色の深みと艶がでて ほんと美しい」

工房・ やきもの制作工程 ⑤ 【 焼き 】
焼き

【 焼き 】窯の中の炎がどのようにめぐるかを考えつつ、
窯づみをします。窯の中は1,250度ぐらいまで温度が上がります

かまづみ 陶工のつぶやき:
「どんなに形がうまくいったと思っても、最後の【焼き】で決まっちゃうんだよね。
窯を出すまでわからない。火の力にはかなわないけど、そこがまた魅力なんだな~」
灰釉

同じ釉薬でも、窯のたき方で色が変わります。
慶山焼の灰釉は 窯に酸素を送り込む酸化焼成で焼くと やわらかい紫色に 仕上がり、
酸素を抜いた還元焼成ですと涼しげな水色に発色します。

工房・ やきもの制作工程 ⑥ 【 完成 】
完成

【 完成 】窯の中が常温になるまで冷ました後、窯出し。
作品たちをきれいにして、お店へと送り出すのです。


かんせい

陶工のつぶやき  お・ま・け

窯屋で猫は飼えません…

猫は自由に差し棚に飛び乗ってしまうから、窯屋では好まれないんだよね。
その点、犬は大丈夫。 工房の隅っこで毎日 陶工たちを見張ってる
わが家の愛犬【てっちゃん】。

豆柴が大きくなりすぎた・・・
けど気性はおだやか。あんまり静かすぎて、
気づかれないこともあるくらい。
ね、癒し系でしょ

会津のコテツ
● やきもの・制作工程 ● 
作り
削り
乾燥
釉かけ
焼き
完成